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【愛媛県・高知県向け】地域別にみる通夜葬儀の流れ
こんにちは。
今回のブログでは、葬儀に関し実際の順序に添って大まかな流れをお伝えしていきます。
家族など近親者が亡くなった場合、深い悲しみの中、故人を偲ぶことだけを考えたくなります。しかし、実際はその時間はあまり取れず、死亡届の手続き、通夜や葬儀の内容、宗教者様への連絡など行わなくてはならないことがたくさんあります。
まずは何から始めるのか、どういった手順で物事が進んでいくのかお伝えします。
事前に準備ができていない葬儀は、残された家族にとって大きな負担となってしまいます。故人様を悔いなく見送るためにも葬儀の事前準備は大切です。そのためにも、私たちは「終活」をおすすめしています。(終活の記事は→こちら)
通夜までの流れ
昨今では、病院や施設で亡くなる方がほとんどなので、今回は病院や施設で亡くなった場合についてお話しさせていただきます。
まず、なるべく早い段階で、家族などごく身近な方には訃報の連絡を行います。それと並行して、葬儀社を選びます。葬儀社を決めて連絡すると、その葬儀社が寝台車を手配し病院や施設まで故人様をお迎えに上がります。
その際、故人様の帰り先に自宅を希望される方もいれば、そのまま会館に入られることを希望される方もいます。
亡くなった故人様をご安置する際、地域によって様々な風習があります。
例えば、愛媛県の東予地方の一部地域では悪いものを祓うために箒を故人様の足元に置くといったものや、高知県では、羽織(上着)を上下逆さまにして故人にかけてご安置するといったものです。
さらに、同じく高知県では納棺の儀の際、爪や髪の毛をお守りやあの世でのお金として棺へ納める習わしもあります。
次に打ち合わせの内容についてお話しします。
葬儀を進めるにあたって、まずは喪主を決めます。その後、一般葬か家族葬かといった葬儀形態、通夜葬儀の日程やどういう風に故人をお見送りするか、といった葬儀の内容を決めていきます。
通夜式は一般的には葬儀前日の夕刻に行うので、それまでの間に、遺影写真を決めたり、死亡届の提出(死亡届を出さなくては火葬許可が出ません)をしたり、宗教者様への連絡とお布施の準備などをします。
※死亡届の提出は葬儀社で代行することがほとんどです。
基本的には、打ち合わせの翌日がお通夜、翌々日が葬儀となることが多いですが、午前中に亡くなられた場合は、その日の夕刻に通夜、翌日に葬儀となることも。ただ、お亡くなりになったのが深夜だった場合は、ご遺族の心身の状態も考慮して、少し時間をおいて打合せする事もあり、日程の決定自体が翌日以降になることもあります。
通夜式(仏式の場合)
家族や親族、故人と縁のあった人が集まり、故人と最期の時間を過ごす葬儀前に行われる儀式を「通夜式」といいます。
通夜式の流れは宗旨宗派により異なりますが、弔問客を迎え、ご導師が読経と焼香を行い、遺族と参列者の焼香。ご導師の退場後に喪主の挨拶、その後「通夜ぶるまい」が行われます。
宗教者様や弔問客にお礼として食事を振る舞う行為を「通夜ぶるまい」と呼びますが、地域によって呼び方はさまざま。
通夜は夜通しで故人を見守るということから「通夜」と呼ばれています。そのため、寝ずにお線香の火を絶やさないという考えがありますが、今は無理のない範囲で行なうことが多くなっています。
さらに、カレンダーの六曜で「友引」の日は、基本的には葬儀は行いませんが、高知県の一部地域では、通夜式さえも行わないところもあります。
愛媛県(中予・東予)の場合は、「友引」だったとしても通夜は行われることが多いです。
葬儀(仏式の場合)
通夜から日が明けて葬儀になります。
流れは宗旨宗派により異なりますが、ご導師が読経し授戒、弔辞奉読に弔電紹介、ご導師の焼香後、ご導師の読経中に喪主、遺族、親族の順にご焼香を行います。ご導師が退場されて閉式の辞。その後、喪主による挨拶があり、親族や弔問に来られた方にお花を手向けていただき、最期のお別れののち出棺。
というのが大まかな流れです。
葬儀〜出棺の際の地域の風習についてご紹介します。
愛媛県の東予地方の一部地域では、骨葬(葬儀前に火葬し、お骨の状態で葬儀を行う)が行われています。また、こちらも愛媛県東予地方ですが、位牌や遺影などを事前に決めた役割の方々が持ち、葬列をなして出棺をすることが多いようです。さらに、近所の方が焼香だけして帰られる方もいらっしゃるため、それに合わせた焼香用のバスが準備されていることもあります。
高知県では出棺時に羽織(上着)を三回振る風習があります。
出棺後は、霊柩車で火葬所に行き荼毘(だび)に付します。
※荼毘に付すとは、故人を火葬することです。
火葬場により異なりますがおおよそ、1時間半〜2時間、荼毘に付されている間にお食事「精進落とし」を召し上がり、収骨する場合もありますし、何もされずに待って、収骨する場合もあります。
収骨後、弔い上げの法要をしますが、今はこの弔い上げ法要のタイミングで初七日法要まで合わせて行うことが多く、その後、精進落としを召し上がられる方もいらっしゃいます。高知県は、皿鉢料理を振舞うことが多いようです。
これが通夜葬儀の2日間の流れになります。
葬儀後の流れ
葬儀を終えた後に迎える大きな節目の仏事に、四十九日法要(満中陰法要)があります。
もちろん亡くなられた日から49日目当日に行うのが最も良いのですが、当日都合がつかない場合は49日目より前に行います。なるべく49日目を超えない日程で、亡くなった日から35日〜49日以内を目安に日程の調整をします。
一般的に、ご自宅でご安置していたお骨は、四十九日法要(満中陰法要)に合わせてお墓へと納骨を行います。
愛媛県松山市では、葬儀後に自宅玄関に「 おそれ」(半紙を小さく切ったもの)を貼ることもあります。さらに、葬儀当日に納骨をする地域もあり、その場合は銘旗(めいき:故人名が記載された旗)を立てることがあります。
愛媛県東予地域では葬儀後にお供え物(盛カゴ)の中身を分けて、お下がりとして親戚や寺院、組内へ渡すことがあるようです。
まとめ
お伝えした通り、亡くなってから葬儀が終わるまでの数日間は決めることが多く、慌ただしく過ぎてしまいます。「終活」を行い、葬儀について事前相談しておくことは、残される家族に対しての思いやりともいえるのです。最期の大切な時間を悔いなく納得できるものにするために、葬儀の事前相談をおすすめしています。
葬儀全般に関する疑問は「ベルモニー葬祭」にご連絡ください。
今回、愛媛県内(中予・東予※今治市を除く)及び、高知県内における一般的な葬儀に関わる習慣や風習を紹介しましたが、地域や宗旨・宗派によって内容が異なる場合がございますので、詳しくは葬儀事前相談をご活用下さい。